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北海道ヘンプ協会に対するよくある質問(FAQ)


Q1 2022年度は、どんな活動方針なのですか?

A1 22年5月14日会員総会で下記の4つを方針とすることが決議されています。

1 ヘンプ(産業用大麻)は有用な農作物です。基幹作物として北海道農業への導入を目指します。

2 全国的な運動と地域活動によって、ヘンプの普及啓発と国内ヘンプ産業の発展を目指します。

3 ヘンプの世界情勢を日本に紹介し、日本の現状を世界に発信するなど国際交流に取組みます。

4 事業推進にあたり、新型コロナ感染防止に努めるとともに新たな活動様式の確立を目指します。

Q2 22年度の北海道エリアにおいてどのような活動をしていますか?

・北海道に再びヘンプ栽培を復活させるため、栽培免許の取得支援に全力で取組みます。
道内での免許取得を実現し、全道の市町村のヘンプ条例の制定と免許取得を目指します。

・道内の地域ヘンプ団体の設立支援と連携強化をはかります。
網走、大空、遠軽、旭川、函館での活動支援、十勝など他地域での団体設立を支援します。

・道内市町村の参考となる北海道ヘンプ産業振興条例(ヘンプ条例) の制定を目指します。
道議会産業用ヘンプ推進研究会と連携し、道議会、道庁への要請活動に取組みます。

・北海道産業用ヘンプ連絡会議(連絡会議)の開催を通じて道内ヘンプ関係者の交流をはかります。


Q3 22年度の全国レベルにおいて、どのような活動をしていますか?

・ヘンプ(産業用大麻)の定義を取り入れた大麻取締法の改正を政府と国会に要望します。友好団体と連携して、ヘンプ産業の振興に配慮した大麻取締法の改正を目指します。

・THC を含まないか極めて低いヘンプ種子の輸入と国内生産・流通制度の実現を目指します。国内外の関係者と連携し、政府にフランス産ヘンプ種子の輸入許可を求めます。

・マスコミや他団体との連携によって、ヘンプの認知度向上を目指す広報活動を推進します。ヘンプハウスプロジェクト(HHP)、ヘンプフードプロジェクト(HFP)等に取組みます。

・オンライン交流会とビジネス研究会専門部会を中心に会員の拡大と交流の活発化を推進します。ヘンプ事業とヘンプ研究に関する情報交換、業務提携、共同研究などの交流活動に取組みます。


Q4 22年度の国際レベルにおいて、どのような活動をしていますか?

ヘンプ開国キャンペーンの一環として、国際ヘンプ機構(FIHO: FEDERATION OF INTERNATIONAL HEMP ORGANIZATIONS)やヘンプの国際会議や先進地視察等を通じて国際交流に取組みます。

 ヘンプに関するよくある質問(FAQ)


Q1 ヘンプと麻と大麻は同じですか?

A1 はい、同じ植物です。
  アサ科の1年草で品種が繊維用、食用、薬用の3つあることから、繊維作物であり、食用作物であり、薬用作物でもあるのです。法律用語として大麻=大麻草の花穂と葉の部分をあらわしている場合があります。また、麻は、昔から大麻のことを言っていましたが、麻繊維が採れる植物の総称として使っている場合もあります。ちなみに、ヘンプ(Hemp)は、麻の英語名のことです。


Q2 北海道でヘンプを植えられるのですか?

A2 ヘンプを栽培するには、道知事から大麻取扱者免許の許可が必要となります。また、ヘンプの栽培が地方公共団体、市町村の取組に位置付けられていることを証明する書類を免許申請時に付けることとなっています。そのため、北海道ヘンプ協会では、市民への普及啓発、行政や政治への働きかけ、大学や企業へのアプローチなど様々な取り組みをしている段階です。2023年以降、改正大麻取締法の施行が予定されています。栽培に関心を持つ方の参加をお待ちしております。


Q3 ヘンプは規制が厳しいので亜麻(フラックス)ではダメなのですか?

A3 ヘンプとフラックスは、同じ繊維作物であり、種子から採れる油は、どちらもオメガ3の健康油として知られています。規制が厳しいので亜麻から実践するというのも一つの手段だと思います。亜麻にないヘンプのメリットは、無農薬栽培ができる点、連作障害が少ない点、繊維収量などが多い点、将来的に医療利用の薬草として使える点の4点があると考えられています。


Q4 野生大麻を使えませんか?


A4 道庁医療薬務課の方針により野生大麻は撲滅すべき存在と位置づけていますので、現時点で使うことができません。たとえ、規制緩和して利用することができたとしても、抜き取った年間100万本の野生大麻は、農地換算でたったの2ヘクタール分にしかなりません。EUやカナダの産業利用の規模は、500~1000ヘクタールですので、全道にまばらにある野生大麻を利用するには、運送の面で効率が悪いことが考えられます。
 

 また、北海道の野生大麻は、本来の野生種ではなく、戦前の栽培品種が雑草化ものです。人間の手をはなれ、自力で北海道の厳しい自然環境を生き延びてきた野生大麻は、耐寒性などの特性が優れている可能性があり、将来の品種改良のもとになる貴重な遺伝資源の可能性があります。やみくもに駆除するのではなく、きちんとした生態学的な調査と種子の収集、特性評価が望まれます。